医療事務あれこれ

医療事務についてのあれやこれやを書いていきます!

救急医療管理加算は平日の昼間に算定できる?

救急医療管理加算は平日の昼間に入院した場合も算定できるのでしょうか? 私はずっと夜間か休日でないと算定できないと勘違いしてました。 でも、平日の昼間でも算定できるんです! なぜかというと、「夜間又は休日において入院治療を必要とする重症患者に対…

診療情報提供(Ⅲ)の算定要件を表にしてみました【令和2年度診療報酬改定】

令和2年度診療報酬改定で診療情報提供料(Ⅲ)が新設されましたね。 いわゆる「返書」でも点数が算定できるようになって良かったです。 今までは無償で提供してたものが評価されるようになって有難いです。 これは必ず算定しようと思って算定要件を確認してみ…

2020年4月から保証人の制度が変わります(入院誓約書(契約書)の雛形変更が必要です)

2020年4月からの診療報酬改定が迫っており、皆さん大変かと思います。 そんな忙しい中ですが、2020年4月から医療機関にとっても重要な民法の改正があるんです。 それは保証人に係る改正です。 入院の際に保証人を立ててもらう医療機関は多いと思います。 入…

医療機関の職員が自分の医療機関で診療を受けた際に、一部負担金を支払わないのは違法です

医療機関(病院・診療所)の職員やその家族がその医療機関を受診した際に、一部負担金の支払いが免除される所があると聞いたことがあります。 福利厚生の一つとして、こうしたことを行っているみたいですね。 でも実はこれ、違法なんです。 1.何の法律に違…

第9部処置を行いながら、外来管理加算を算定できる?(関節穿刺と関節注射を同じ部位に同時に実施した場合等)

前回の記事とも重複するのですが、今回も処置と外来管理加算の関係について整理したいと思います。 iryoujimuarekore.hatenablog.com 1.処置を行った方が点数が低くなる 第9部処置には外来管理加算の52点よりも低い点数のものがあるので、処置を行う方が合…

外来管理加算が『算定できる』処置とは

第9部処置を行っていると外来管理加算は算定できませんよね。 でも、処置には行っていても外来管理加算が算定できるものがあるんです。 それは第9部処置で点数が設定されていない処置です。 今回は外来管理加算が算定可となるか、算定不可となるか、処置との…

お盆休みと時間外加算・休日加算

・お盆の期間をお休みにしている医療機関も多いかと思います。 ただ、お盆休みの期間でも、急病等やむを得ない理由により受診した患者に対して診療を行うことがあります。このような際の算定はどうすれば良いでしょうか。 目次 1.時間外や休日の場合 2.平…

関節穿刺と関節注射を同じ部位に同時に実施した場合(外来管理加算との組み合わせ)

大変申し訳ありません。 この記事は削除しました。 良かったら、次の記事を読んでいただけると嬉しいです。 (同じテーマで書き直した記事です) iryoujimuarekore.hatenablog.com

『リハビリテーション総合計画評価料』は総合実施計画書を作成した時点で算定できる?

平成30年度診療報酬改定について平成30年3月30日付で第1回目の疑義解釈が出ましたね! https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000202132.pdf この中でH003-2リハビリテーション総合計画評価料についての疑義解釈が気にな…

【平成30年度診療報酬改定】中医協の「これまでの議論の整理(案)について」

中央社会保険医療協議会(中医協)において平成30年度診療報酬改定についての議論が進められています。 この中医協による「これまでの議論の整理(案)について」が2018年1月12日付けで公開されました。 www.mhlw.go.jp http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shin…

労災の四肢加算 橈骨・尺骨の遠位端部分に行われた骨折手術は2.0倍?1.5倍?

労災保険では手(手関節以下)に第2款 筋骨格系・四肢・体幹の手術を行った場合、健保点数の2.0倍で算定できます。(手以外の四肢は1.5倍) では、橈骨・尺骨の遠位端部分に行われた骨折手術は2.0倍と1.5倍のどちらでの算定になるでしょうか。 …

労災で入院中に他医療機関を受診した場合の算定ルール

健康保険では入院中に他院を受診すると、入院基本料が減算されたり他院での算定に制限がありますよね。 しかし、労災保険ではこのルールが適用されないんです。 「医療関係質疑応答集」の13 入院基本料より Q12 入院中の患者の他医療機関への受診に係る健康…

定数超過入院(オーバーベッド)は猶予ルール(「3か月を超えない期間の1割以内の一時的な変動」)が適用されません

定数超過入院(オーバーベッド)についてあらためて確認したところ、勘違いをしていることに気づきました。 基準を満たさない場合のルールについて、平均在院日数や月平均夜勤時間数と同じように考えていたんです。 頭の中でごっちゃになっていたので整理し…

血液型検査〈ABO型、Rh(D)型〉が減点査定

術前検査として実施していた血液型検査〈ABO血液型とRh(D)血液型〉が減点になりました。 D011の1に区分されるABO血液型検査とRh(D)血液型検査はそれぞれ21点なので、合計で42点の減点です。 減点理由は過去にも当院で同じ患者に同じ血液型検査を…

下船後3月で入院した場合の食事代

船員保険の下船後3月で診療を受ける際に自己負担はないですよね。 下船後3月で入院となった場合も診療に対してはもちろん自己負担はないですが、食事代はどうなるかご存知ですか? これについて一般財団法人船員保険会のサイトに説明がありました。 12ページ…

指ごとに算定できる手術

手術の通則14・通知(4)に「指に係る同一手術野の範囲と算定方法について」記載があります。 ここを何回も読むんですけど難しい! まずはここにある指ごとに算定できる手術を整理したいと思います。 目次 同一手術野の通則 第1指から第5指までを別の手術…

退院時に在宅自己注射指導管理料は算定できる?算定できない?

退院時に在宅自己注射指導管理料は算定できます。 実際に退院時で算定して査定されたこともないんですが、初めて算定する時はすごく迷いました。 点数表に算定できないように読めてしまう部分があったからなんです。 迷いの原因となった部分 C101 在宅自…

在宅自己注射指導管理料の『導入初期加算』が減点

在宅自己注射指導管理料と導入初期加算を算定していたところ『導入初期加算』(580点)だけが減点になりました。 減点理由は同じ患者さんに対して、他院が4月前に当院と同一注射薬剤についての在宅自己注射指導管理料を算定していたからです。 簡単に言うと…

労災や自費(交通事故)で入院中に私病に対して特別食を提供する場合の算定方法

労災や自費(交通事故等)で入院中に私病の糖尿病等に対して特別食を提供する場合があります。 そういった場合に特別食加算の算定はどうすればいいでしょうか。 1.診療点数早見表 2016年4月版1387ページ・(平10.3.27 保険発43、老企9・庁保険発7)通知より…

退院時リハビリテーション指導料が減点査定

B006ー3 退院時リハビリテーション指導料が減点されてしまいました。 増減点事由は「D:前各号の外不適当又は不必要と認められるもの」。 具体的な減点理由は通知書に書いてないので、とりあえず算定要件やカルテを調べてみました。 算定要件を調べて分かっ…

選定療養となる180日を超える入院とは?(180日超え入院の計算方法)

同一傷病による通算対象入院料を算定する期間が、患者単位で通算して180日を超えると、入院基本料(通算対象入院料の基本点数)が85%相当の点数へ減点となります。 残りの15%相当分は選定療養として患者さんの全額自己負担となり、病院は患者さんから自費…

180日を超える入院(選定療養)に係る『通算対象入院料』とは?

通算対象入院料の算定期間は180日を超える入院(選定療養)に係るため、入院時に確認しなければならないですし、退院時にも退院証明書に記載しなければなりません。 この通算対象入院料とはどういったものなのでしょうか。 目次 通算対象入院料とは? どうい…

再入院時に入院起算日のリセット(初期加算等の算定)が出来るようになる場合

入院基本料には入院初期ほど加算(初期加算)が取れるものがありますよね。 例えば一般病棟だと、入院から起算して14日以内の期間は1日につき450点が取れます。 こういった初期加算等は、再入院であっても、入院起算日がリセットされる場合には再び算定が出…

平成29年8月から70歳以上の方は医療費自己負担の上限額が変わります(患者さん向けの説明資料あります)

平成29年8月から70歳以上の方は高額療養費の上限額が変わります。 これによって今までと所得が変わらなくても、医療費の自己負担が増える方がいらっしゃいます。 特に7月から8月にかけて入院される際は、7月と8月で自己負担額の計算方法が変わって自己負担が…

労災の入院基本料加算が減点(「入院の日から起算」と「入院期間に応じ」の違い)

労災には健保にはない独自の点数項目がありますよね。 そんな労災独自の入院基本料加算が減点査定されてしまいました。 減点の具体的な内容 労災の患者さんが3月1日に入院し3月10日に退院したのですが、同じ病名で4月20日に再入院となりました。 入院期間の…

超音波骨折治療法と介達牽引の同時算定

超音波骨折治療法と同時に算定できない処置がありますよね。 消炎鎮痛等処置などが算定できません。 この算定できない処置と算定できる処置が頭の中でごっちゃになっていたので、今回は整理してみました! 超音波骨折治療法に併せて行うと算定できない処置 …

入院中の患者に対する診療情報提供料(Ⅰ)

入院中の患者さんについて診療情報を提供することがありますよね。 その場合に診療情報提供料(Ⅰ)の算定はどうなるか、まとめました。 ①自院に入院中の患者さんが他の医療機関を外来受診する場合 入院料等 通則 通知より 5 入院中の患者の他医療機関ヘの受…

傷病名コードにない病名が出てきた場合

Dr.がつけてくださった病名なんですが、そのままだと傷病名コードにないものがあります。 もしその病名と同じ意味で、名前が異なるだけの傷病名コードがある場合は、そちらに置き換えてます。 そういった傷病名コードで規定する傷病名と同一の傷病なのに、…

K037 腱縫合術の「固有指の伸筋腱の断裂の単なる縫合」とは? 

点数算定について労災の説明で参考になったものは、骨内異物(挿入物を含む。)除去術以外でもありました。今回はK037 腱縫合術についての説明を紹介します。 (骨内異物(挿入物を含む。)除去術についてはこちら ↓ ) iryoujimuarekore.hatenablog.com…

骨内異物(挿入物を含む。)除去術の「簡単に除去し得る場合」とは? 創傷処置と創傷処理の違いは?

骨内異物(挿入物を含む。)除去術の通知に書いてあるこれが分からない! K048 骨内異物(挿入物を含む。)除去術の通知に以下のようにあります。 『(3) 鋼線、銀線等で簡単に除去し得る場合には、区分番号「J000」創傷処置、区分番号「K000」…